【ナイトミュージアム】の作品情報(スタッフ・キャストなど)
ナイトミュージアムは、ショーン・レヴィ監督、ロバート・ベン・ガラントとトーマス・レノン脚本の2006年に公開されたアメリカ映画です。
主人公のラリーは「メリーに首ったけ」で有名な俳優ベン・スティラーが、ラリーの息子ニッキーは子役(当時)のジェイク・チェリーが、博物館のガイドであるレベッカは女優カーラ・グギノが、古代エジプトの王子アクメンラーは実際にエジプト系である俳優ラミ・マレックがそれぞれ演じています。
あらすじ解説
仕事を転々とする生活を送っていたラリー・デイリーは、妻エリカに愛想をつかされ離婚されてしまい、孤独の身でした。
これではいけないと考えたのか、ラリーは職業斡旋所に行き、すぐに働ける仕事を斡旋してもらいます。
そこで博物館の夜警のアルバイトを紹介された彼は、セシル、レジナルド、ガスの3人の老警備員達から仕事を引き継ぎ、勤務初日を迎えました。
その日の夜、見回りを始めたラリーは、恐竜の全身骨格が動いている事に気付きます。
さらに、動いているのは全身骨格だけでなく、他の展示物も同じように動いている事を彼は知ります。
その後、彼は第26代大統領セオドア・ルーズベルトの蝋人形から「ここの展示物達は夜になると動き出す」という事を聞き、唖然とします。
そして朝になると、展示物達は元の場所へと戻っていくのでした。
翌日、辞職を試み博物館の外へ出たラリーは、実の息子ニッキーと会いました。
ニッキーは彼が新たな仕事を見つけた事を母から聞いて知っていました。
彼も息子の事を思うと、仕事を辞められません。
その後、セシルに歴史の勉強をした方が良いとアドバイスを受けたラリーは博物館のガイドであるレベッカに展示物について聞き、歴史を勉強し、彼らに対抗する為の物品を用意し夜に備えます。
その日の夜、準備の甲斐もあり展示物対策は万全だったはずなのですが、猿の剥製デクスターに鍵を盗まれた事により館内はまたもや大混乱です。
翌日、散らかった博物館を見て、館長のマクフィーはラリーの仕業と思い彼をクビにしようとしました。
必死の説得でクビをまぬがれた彼は、息子ニッキーに動く展示物達を見せようと今夜博物館に来ないかと誘います。
しかしその夜、展示物達は以前の様に動く事はありませんでした。
ラリーは、セシル達が展示物達を動かす能力を持つ「アクメンラーの石板」を盗んだ事が原因だと知ります。
この石板は人間にも効果があり、セシル達のような老人も若々しく動ける様になるのです。
ラリーは展示物達の協力のおかげでなんとかセシル達から石板を取り戻す事に成功しました。
石板は取り戻せたものの、館内が散らかっているのを見たマクフィー館長にラリーは解雇されてしまいます。
しかし、展示物が動き出したという噂がニュースで取り上げられ、博物館に来場者が殺到するようになった為、彼は解雇を再びまぬがれ、楽しい博物館生活を送るのでした。
みどころのポイント
子供の頃、博物館に行って「この展示物達がもし動き出したら」という事を考えてワクワクしたり、逆に怖くなったりした事のある方は多いのではないでしょうか。
そんな皆さんの子供の頃の想像をそのまま映像化したのが、この「ナイトミュージアム」です。
迫力満点に動き出す巨大な恐竜の全身骨格標本に、石斧を振り回し雄叫びを上げる原始人の人形達、小さな銃や弓矢で攻撃するジオラマのカウボーイや兵士達。
何と言ってもこの映画の一番の見どころは魅力的な展示物達でしょう。
この映画に登場する展示物達は皆それぞれ個性的です。
主人公ラリーの良きアドバイザーとなる第26代大統領セオドア・ルーズベルトの蝋人形、その大きな体とは対照的に子犬の様に遊び好きな性格のティラノサウルスの骨格標本レクシー、不思議な言葉を喋り独特な雰囲気を醸し出すモアイ像など、一度見たら忘れられないようなユニークなキャラクターばかりです。
普段は決まったポーズを決めてじっとしているだけの彼らが自由気ままに喋ったり動き出したりする映像は、思わず引き込まれてしまいます。
また、主人公ラリーと彼らのユーモラスなやり取りも必見です。
彼らの暴走を防ぐ為に色々な物品を用意したラリーは、遊びたそうにしているレクシーにラジコンを追わせて遊ばせたり、狂暴なフン族のアッティラにマジックを披露したり、ガムを欲しがっているモアイ像にガムを与えたりと、何とも微笑ましいです。
特に、いたずら好きですばしっこい猿の剥製デクスターとラリーが追いかけっこをし、お互いに頬を叩き合うシーンは子供ならもちろん、大人でも思わず笑ってしまう事間違いなしでしょう。
この映画には、教科書に出てくるような世界的に有名な偉人達も沢山登場し、中には歴史的な出来事に関する事を言ったりするキャラクターも出てくる為、ちょっとした歴史の勉強や歴史に興味を持つきっかけにもなるのではないでしょうか。
愉快なキャラクター達に、笑いありスリルありのストーリー、そしてラリーと一緒に館内を冒険している気分にさせてくれる迫力満点の映像は、誰でも見入ってしまう事間違いなしです。
驚き、笑い、そしてドキドキする展開が盛り沢山のこの作品は、大人も子供も楽しめる、親子で見るのにぴったりな作品です。