【プレデター】の作品情報(スタッフ・キャストなど)
原題は、Predatorです。
1987年6月12日に公開されており、アメリカ合衆国で制作され、20世紀フォックスにて配給されました。
監督にジョン・マクティアナンを迎え、脚本はジム・トーマス、ジョン・トーマスが担当しています。
キャストには、あのアーノルドシュワルツェネッガーが主演を演じていました。
1984年に出演した「ターミネーター」で注目されたことが、プレデター主演に大きく影響したと考えられます。
あらすじ解説
ダッチ率いる米軍特殊部隊が招集されます。
元戦友であり、現在はCIA勤務するディロンらがおり、中央アメリカのゲリラに拉致された政府要人の救出作戦を依頼するのでした。
チームにディロンを加えた一行は目的地に到達するとヘリから降下、救出作戦を開始します。
うっそうとしたジャングルの中をいくと墜落したヘリ近くで死体となった米軍特殊部隊員らを発見、自分たち以外に特殊部隊が派兵されていたことが判明するのでした。
ゲリラの拠点を急襲したチームは、女性ゲリラ兵士を捕虜とするなど、当初の目的を達成したかに見えました。
しかし、その様子を監視する異星人の存在には、誰も気付きませんでした。
脱出ポイントへ向かう途中、捕虜となった女性ゲリラ・アンナは、一瞬のすきをついて逃走を図るもののホーキンスが追跡して捕まえます。
しかしカメレオンのように光学迷彩した異星人が突如として現れ、死体も持ち去ってしまうのでした。
ディロンは「ゲリラの仲間がやった」と主張しましたが、ダッチは、ゲリラだったとしたらアンナも一生に逃げていると指摘します。
警戒を強めながらも合流地点へ向かう途中で、ブレインも殺害されます。
敵の姿を確認したマックは、ブレインの愛銃であった無痛ガンを手に持ち、途中加わったダッチらと森の中へ向けて打ち続けますが、異星人は僅かに手傷を負ったのみで逃げ切ります。
マックは「2つの目が光った」と話し、アンナは謎の影が血を流したと話します。
ダッチは「血が流れるなら殺せるはずだ」と語り、トラップを仕掛けます。
トラップにかかった異星人は、プラズマキャノンを放ち脱出、マックとディロンが異星人を追跡するものの返り討ちにあってしまいます。
また足止めを狙ったビリーも殺害した異星人は、ダッチと重症を負っていたポンチョ、アンナの3人に追いつき、ポンチョを殺害。
ダッチはアンナに「逃げろ」と命令し射撃するものの、プラズマキャノンにより武器を破壊され、無防備になってしまうのです。
その場を逃げ出したダッチは、崖下から湖に飛び込み、辿り着いた岸辺で安堵していた。
しかし背後で湖に飛び込んだ音がします。
敵が迫ったことを察知したダッチは、泥まみれになり木の根が張り巡らされた場所で身を隠すと、光学迷彩システムを持つ戦闘スーツにを身にまとった敵の姿を目にしました。
みどころのポイント
プレデターの見どころは、謎の異星人とシュワルツネッガー演じるダッチの対決です。
湖に飛び込んだダッチは、敵の姿を目撃すると同時に泥を体につけていれば「姿を捉えられない」ことを直感で悟りました。
異星人は大きなマスクを付けており、熱に反応するサーモグラフィーでターゲットを捉えていたからです。
さらに肩に据えつけたプラズマキャノンは、一瞬にして体を貫く圧倒的な破壊力があります。
それに加えて光学迷彩技術により、周囲の風景に姿を溶け込ませるため、目で姿を捉えるのは簡単ではありません。
一方のダッチは手元にあるだけの弾薬と鋭い大型ナイフのみという条件の中でトラップや弓矢を作り、夜になるのを待ちます。
そしてジャングルを闇が染め、静けさが周囲を訪れたところを見計らい、集めていた薪に火をつけ、しジャングルの中に響けとばかり、雄叫びを轟かせました。
その雄叫びを聞いた異星人は、ダッチが生存していたことを知り、その頭蓋骨をトロフィーとするために戦場へ向かいます。
地球にはない先端技術を駆使した者と体に泥を塗り、弓矢と投げやりを手にしたダッチの戦いこそが最大の見所です。
互いに相手の位置を知らずに遭遇するシーンにも注目しましょう。
すぐ目の前を移動する異星人の光学迷彩にダッチの顔が映るといった細かい演出も加えています。
すきを突いて別の木へ移動したダッチは、弓矢や投げ矢などを使って攻撃すると怒りの衝動を抑えられない異星人は、周囲にプラズマキャノンを放ち、飛び散った火花が闇夜のジャングルを明るく照らし出すシーンも圧巻です。
攻撃によって光学迷彩システムを破壊された異星人は、マスクを外して白兵戦を展開します。
体格やパワーで圧倒されるダッチは逃げると見せかけ、トラップのある場所に誘い込もうとします。
罠の存在を察知した異星人は、別のルートへ向かった瞬間、据え付けていたカウンターウェイトを頭部にぶつけました。
圧倒的な先端兵器とシステムを駆使して人間を狩る異星人とダッチとの死闘は、終わるかに見えました。
しかし敗北を悟った異星人は、大声で笑いながら自爆システムを作動させます。
周囲数キロを破壊した自爆から逃げ切ったダッチが浮かべる安堵の表情も印象的です。