【ダイハード】の作品情報(スタッフ・キャストなど)
小説版「ダイ・ハード」を原作に制作された映画です。
米国では1988年7月15日に公開、日本では1989年2月4日に公開されました。
監督にジョン・マクティアナンを迎え、脚本をスティーヴン・E・デ・スーザらが担当しています。
キャストとしては、ジョン・マクレーン役にブルース・ウィルス、ホリー・マクレーン役にボニー・ベデリア、強盗団のハンス・グルーバー役にアラン・リックマンが出演しており、ブルース・ウィリスの出世作となりました。
あらすじ解説
NY市警のジョン・マクレーンは、別居中の妻・ホーリーの家族とクリスマスを過ごすため、LAに向かう航空機に乗っています。
空港から降りるとリムジンが待っており、ホーリーが勤務する日系企業・ナカトミ商事のビルに向かいます。
ナカトミビルは、最新技術を駆使したハイテクビルです。
エントランスから入ったジョン・マクレーンは、タッチパネルを操作すると「ホーリー・ジェネロ」と表示されます。
別居中の妻は、マクレーンからジェネロに名前を変えていたのです。
その事実に不満を感じながらもパーティー会場に向かうとホーリーが迎えてくれ、パーソナルオフィスへ案内されます。
マクレーンはタンクトップになり、靴を脱いで洗面所で顔を洗います。
そんな時、2台の車両がナカトミビルに向かっていました。
1台は地下へと向かい、もう1台はエントランス前に駐車し、二人の人物が建物内に入り受付とエレベーター前にいたガードマンを射殺、地下へ向かった一方のグループは、通信設備を破壊します。
リーダー・ハンス・グルーバーは、パーティー会場へ乱入し、ホーリーを含む参加者らを監視下におき、タカギ社長を社長室へと連れて行きました。
難を逃れたマクレーンは、様子を探るために社長室に向かいます。
すると金庫のロック解除暗証番号を教えるように要求するハンス・グルーバーが、「暗証番号は東京の本社しか知らない」と答えるタカギ社長を射殺する場面に目撃します。
マクレーンは、LA市警に連絡しようとするものの通信インフラが破壊されていることに気付きます。
そこで火災報知器を使うことを思いつくのでした。
思惑通り、消防車がナカトミビルへ向かいますが、ハンスの一味は、火災警報装置のトラブルと説明すると引き返していきました。
ハンスは、警報装置を動かした人物を捕縛・射殺するため、トニーを警報装置が作動した階へと送り込みます。
マクレーンは、トニーを殺害するとカバンに収められていた無線機や起爆装置を奪取しLA警察に通報すると、コンビニで買物をしていたアル・パウエル巡査がナカトミビルに派遣されることになります。
ナカトミビルに到着したパウエルは、一通りエントランスを見回りますが、特に問題がなかったため、パトカーに乗り「異常なし」の報告をしようとしますが、突然ボンネットの上に死体が落ち、事件が発生していることを知るのでした。
みどころのポイント
ダイハードの見どころは、当時、飛ぶ鳥を落とす勢いだった日系企業ナカトミ商事のビルを舞台に、ジョン・マクレーンと強盗団のハンス・グルーバーのメンバーらが繰り広げるアクションや臨機応変な知恵の応酬にあります。
火災警報機で危機を伝えようとするマクレーンに対し、ハンスはトラブルだと説明し消防車を引き換えさせ、さらに警報機がなった階へトニーを送り込みます。
対するマクレーンは迎え撃ったトニーを椅子の上に縛り付け、エレベーターシャフトの上に乗り、パーティー会場の階下に送り込み挑発し、グループの会話に出る名前を記録することで正体をつかみきっかけをつくって対抗します。
トニーの持っていた無線を使って違法ながらも警察に通報することに成功、LA警察はパウエルを警戒に向かわせますが、何事もなかったかのように帰ろうとしたため、マクレーンがグループの死体を突き落とし、マシンガンで乱射し危機を伝えるのでした。
グループのマクレーンとハンスの遭遇も見ものです。
仕掛けた爆弾をチェックするために屋上にいたハンスは、マクレーンに後ろを取られてしまい社員のふりをして難を逃れようとするなど、リーダーらしくなかなかの演技力にも注目です。
またハンスは抜け目がありませんでした。
マクレーンが裸足であったことを知るとカールにガラスを我と命令し、移動の自由を奪おうとします。
最大の見所となっているのが、放水ケーブルを使って屋上から飛び降りる爆発シーンでしょう。
ハンスたちは、ナカトミビル屋上に社員らを送り、仕掛けた爆弾により殺害することでグループメンバーらも死亡したと見せかけようとするのです。
しかしその計画を察知したマクレーンが阻止しますが、味方であるはずのFBIから銃撃を受けてしまいます。
超高層ビルの屋上からホースを体に巻いてビルから飛び降りると巨大な爆発が起き、FBIのヘリもろとも地上へ崩れ落ちます。
常にマクレーンをサポートし続けた脇役のパウエルも注目しましょう。
ハンス・グルーバーを倒し、抱きしめっているマクレーンとホーリーでしたが、発砲音が響き渡ります。
生き残っていた一味を発見したパウエルが、銃を発泡したのです。
パウエルは、パトロール業務に付く前に誤って子どもを射殺したことがトラウマになっていましたが、それを乗り越えた瞬間でした。