【一期一会】の作品情報（スタッフ・キャストなど）
「フォレスト・ガンプ／一期一会」は1994年のアメリカ映画です。
監督を務めたのはロバート・ゼメキスになります。
主演のフォレスト・ガンプを演じたのは演技派として有名なトム・ハンクス。
ヒロインにロビン・ライト、主人公の友人役にゲイリー・シニーズが演じました。
フォレスト・ガンプは興行的な成功を収めます。
アメリカではその年でも屈指の成績を残し、日本でも大ヒットです。
世界中でもヒットし、今では90年代有数の映画として知られています。
あらすじ解説
フォレスト・ガンプ／一期一会は疑似自伝的な作品です。
フォレスト・ガンプというキャラクターが主人公ですが、その人物の人生とアメリカで実際に起きた事件を描くことで、まるで本物の人物がアメリカ史を歩んできたように描いています。
物語は主人公がバスを待っていて、バスを待つ人々に自分の回想を語るところから始まります。
主人公は知能指数が低い少年です。
また、背骨が曲がっているためにまともに歩くこともできません。
しかし、母親は彼を普通の子どもと同じように育てています。
学校ではなかなか馴染めない主人公でしたが彼に理解を示す人物が現れます。
ジェニーという女の子で、彼女はスクールバスで一緒になると、必ず隣をあけてくれる女の子です。
小学校でいじめにあってもジェニーは慰めてくれ、二人はすぐに仲良くなりました。
あるとき、いつものようにいじめにあいそうになると、ガンプは無我夢中で走ります。
足には装具を付けていましたが、それも外れるほどです。
このエピソードと彼の俊足は大きな話題となります。
高校生になるとその俊足ぶりを見込まれ、フットボールチームへ誘われます。
ついには全米代表にも選ばれ、ケネディ大統領との面会も果たしました。
一方、アメリカでは戦争が近づいていました。
1960年代に起きたベトナム戦争です。
大学を卒業した主人公はアメリカ陸軍に入隊します。
そこではアフリカ系アメリカ人のバッバと出会い、彼の夢である海老取り漁のことを聞かされ、二人は戦争から帰ったら二人で海老取り漁をしようと意気投合するのです。
また、ベトナムでは生涯の友人となるテイラー中尉とも出会います。
戦争が激化する中で、バッバはうちに帰りたいという言葉を残して死んでしまいました。
主人公はお尻に被弾したことで、戦争から生還します。
戦争の療養中はじめたのは卓球です。
彼の才能はすぐに開花し、ついには全米の卓球選手に選ばれ、米中の友好大使としてまたも大統領から面会の機会と、議会栄誉勲章を受けます。
全米の人気者となり、彼を心配していた母親も鼻高々です。
しかし、フォレストはジェニーのことが気になっていました。
ジェニーはその頃、反戦運動の活動家となっており、主人公は彼女に再開し思いを告げるのですが・・・これがあらすじです。
みどころのポイント
全米で大ヒットし、日本でもヒットして90年代を代表する作品となった本作。
今でも多くの人に愛されている作品ですが、どういったところが愛される要因となったのでしょう。
まずはキャラクターの魅力があります。
フォレスト・ガンプは人よりも知能指数が劣りますが、そのかわり誰よりも純粋で一途です。
ジェニーは映画のなかでさまざまに変わっていきますが、それでも彼は一途に愛し続けます。
また、周囲の人ははじめは主人公を馬鹿にするのですが、その純粋な心に触れて、いつしか彼と仲良くなり、協力をしてしまいます。
そんな姿が多くの感動を生みました。
主人公は知能指数が低いものの、大きな体を生かして、あるときはアメフト選手、あるときは戦争の兵士、またあるときは卓球の全米代表と多くの場所で活躍する能力を持っています、彼の奇想天外な半生は、そのためアメリカの歴史に大きく関わることになりました。
そのためこの映画を見ると、アメリカの60年代から90年代までをプレイバックして見ることができ、映画はひとつのアメリカ史を描いています。
まずはプレスリーに始まって、政治からスポーツ、芸能まで多くの著名人が出演します。
もちろん、フォレスト・ガンプは架空の主人公なので、映像は合成を使っていますが、とても勉強になる作品です。
多くの合成を使う本作は、映画のCGでも非常に高い技術が使われているといいます。
例えば、冒頭と最後に流れる羽のシーンはCGで作られており、これを制作するのに日本映画1本分の制作費がかかったようです。
派手なCGシーンはありませんが、負傷した兵士の足もCGで作られており、まさに本物に見えるような技術がいたるところに施されています。
それがこの映画のリアルさを生んでいるのです。
映画には胸を打つセリフもあります。
まずはキャッチコピーにも使われた「人生はチョコレートの箱なんだ、あけてみるまで分からない」。
このセリフは非常に有名で、アメリカの映画協会が選ぶ名台詞のランキングでいつもランクインしています。
また「走りたいから走ってる」という台詞も有名です。
全米を走って横断するときに言うシーンですが、日本でも真似されて、多くのパロディーも生みました。
