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映画【エリンブロコビッチ】の評価・あらすじ

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【エリンブロコビッチ】の作品情報(スタッフ・キャストなど)

エリン・ブロコビッチは2000年にアメリカで公開された映画です。

アメリカ史上最大額の和解金を勝ち取った実在の女性の半生を描いています。

監督を務めたのはスティーブン・ソダーバーグです。

アメリカを代表する監督の一人であり、大作映画からドラマ性の高い芸術系映画まで幅広く制作しています。

主役のエリン・ブロコビッチを演じたのは、演技派として知られるジュリア・ロバーツです。

この演技でアカデミー賞の主演女優賞を獲得しました。

あらすじ解説

エリン・ブロコビッチは3人の子どもを抱えるシングルマザーです。

仕事を探していましたが、子どもを抱えての仕事探しは難航していました。

ある日、彼女は交通事故に遭遇します。

相手の過失が100%に思われた事故でしたが、裁判になると医者の被告に対して、シングルマザーの彼女は疑いの目で見られ、敗訴してしまうことになります。

事故で怪我したにもかかわらず、賠償も得られず途方に暮れるエリン。

そこで、半ば強引な形で裁判を請け負ったエドワードのもとに転がりこみ、彼の裁判所ではたらくようになりました。

事務所ではファイルの管理などを任されるようになります。

何も分からない状態で、不動産関係のファイルをめくり続けます。

一方、彼女のプライベートではお隣に引っ越してきたジョージと仲良くなります。

ジョージはすぐに彼女を気に入り、好意を振り向けますが彼女は全く気づきません。

しかし、エリンが事務所で働いていて遅くなったとき、ジョージが子どもたちをあやしている姿を見て、仲を深めていきました。

さて、不動産関係のファイルを見ていると気になったところがありました。

ある女性の家の買い取りに病院からの診断書が添付されていることが気にかかり、エリンはその女性の家を訪問することにします。

ジャンセンという女性は病気を患っていましたが、その病気の精密検査代や家族の診療代はある会社が毎年支払っていました。

主人公はそれを疑問に思い、すぐに会社のことを調べにかかります。

その会社はクロム金属を使用しており、クロム金属の人体への影響を調べる彼女。

次に水道の管理局へと赴きます。

水道管理局には会社に対する水質汚染の命令書が見つかりました。

やはり会社は人体に悪影響のクロム金属を使用していたのです。

大きな仕事を掴んだと思ったエリンは大急ぎで事務所に戻ります。

しかし彼女の席がありません。

単独行動をしていたため、無断欠勤をみなされ、解雇されてしまったのです。

ただ、翌日エドワードに事情を説明すると再雇用されました。

エリンはさらに重要な資料を見つけます。

クロム金属には発がん性が認められるという資料です。

いよいよ資料も揃っていき、彼女はエドワードに裁判を持ちかけて巨大企業との裁判へと挑みます。

みどころのポイント

「エリン・ブロコビッチ」は弁護士でもなく、裁判経験のないシングルマザーの女性が大企業を相手に大勝負を仕掛ける映画です。

そのストーリーだけでおもしろそうと思いますが、これは実話だというのが驚きでしょう。

エリンは3人の子どもを抱えるシングルマザーです。

何の変哲もない女性で、性格はさっぱりとしていて、すこし口が悪いところがあります。

ただどんな男性よりも男らしい一面を持っており、彼女が企業との対決に挑む理由となったのは、同じように不遇にある女性への共感でした。

女性は企業の利益優先のために犠牲となり、その姿にエリンは義憤を感じるのです。

男勝りできっぷの良いところが彼女にはあって、その姿は新しい女性のヒーロー像でしょう。

実際にエリン・ブロコビッチは多くの女性客から支持されました。

エリン・ブロコビッチを演じたジュリア・ロバーツはその演技が絶賛されます。

アカデミー賞の主演女優賞をはじめ、その年のあらゆる映画祭にノミネートされ数々の受賞を果たしました。

とくにアカデミー賞主演女優賞はジュリア・ロバーツにとっての悲願でもあったため、授賞式では感動的なスピーチが行われました。

彼女はこの演技をもって女優としての地位を確固としたものにします。

ちなみに本物のエリン・ブロコビッチも映画にカメオ出演しています。

どこに出演しているか確かめてみてください。

映画の内容に話を移すと、裁判が進んでも企業の対応はずさんなものです。

一度は低い金額の和解案が提示されて訴訟団は動揺しますが、ここで主人公が踏ん張ったことで史上最大額の和解金が成立することになります。

そして彼女は多額のお金を弁護士報酬として受け取り、現代のシンデレラストーリーが完結します。

ただ、彼女が得たのはお金だけではない、ということも見ていると分かるでしょう。

彼女が最後まで信じたのは自分の正義であって、お金で動いたのではありません。

人生の岐路に立っていた彼女にとっては、この裁判を戦い抜くなかで自信や正義感を獲得していくのです。

彼女の姿を見れば多くの女性は励まされるでしょう(もちろん男性も楽しめる映画です)。

エリン・ブロコビッチはまさに21世紀のニューヒロインの誕生を描いた作品です。

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