【デスペラード】の作品情報(スタッフ・キャストなど)
「デスペラード」は1995年のアメリカ映画です。
監督を務めたのはロバート・ロドリゲスです。
本作は彼のマリアッチ三部作の二作目でもあります。
この前作がヒットしたことから、デスペラードは1000倍の制作費がかけられたといいます。
700万ドルの制作費で作られ、最終的には2500万ドルのヒットを飛ばしました。
主演はアントニオ・バンデラスです。
前作の主人公(カルロス・ガラルドー)は今作では助っ人役で登場します。
あらすじ解説
うらぶれた酒場に一人のよそ者が現れ、北の酒場で起きた事件について語り始めました。
ある日、北のバーにギターを持った人間が現れ、ブッチョという男を探していると言います。
ブッチョの言葉を聞いた瞬間、周り立ち上がり武器を取り出します。
酒場は銃弾が飛び交う戦場となりました。
ギターの男は一人生き残り、静かに去っていきます。
事件を語り終えると、バーの主人は興味を覚えました。
その男の特徴を聞き出そうとしたとき、酒場にいたブシュミは足早に店を出ます。
ブシュミはギターケースをもった人間に会います。
彼の名はマリアッチ、犯罪組織に追われて恋人を殺され、左手も撃たれ、音楽の生命は絶たれていました。
ブシュミは彼に酒場の話を告げると、ブッチョがいることを確信したようです。
マリアッチは北の酒場のある街にたどり着きます。
バーでは犯罪組織の男が集金に来ていました。
出方を窺っていると、彼のギターを盗もうとする少年がいます。
軽くたしなめると少年にギターの弾き方を教えてあげることにします。
マリアッチは店に入っていきます。
彼の登場によって場は一気に緊張状態に。
バーテンダーは彼のケースを調べるように命じました。
ケースの中にはおびただしい数の武器がしまわれています。
彼は話したいだけだと言っても聞いてもらえません。
すぐに銃撃戦が始まりました。
ただし、ここでも一人生き残ったのは主人公です。
彼は店内に伝言を残して静かに去ります。
犯罪組織の男はすぐに主人公を追いました。
主人公は急いで去りますが男はなかなか離れません。
そこに魅力的な美人が通り過ぎます。
思わず目を奪われていると男が襲い掛かってきました。
銃弾を受けますが、なんとか返り討ちにします。
一方、酒場ではブッチョがやってきました。
伝言を読むと自分が狙われていることを知ります。
ブッチョは手下を集め街の捜索を命じます。
マリアッチも敵がさらに増員したことに気づきました。
カロリーナの本屋に着くと、彼女は自分をあたたかく迎えてくれます。
カロリーナは過去に男からかばってもらった経験があったからです。
彼女の家でしばしの休息をついた主人公。
しかし、ブッチョの手下たちの包囲網はだんだんと狭まってきていました。
みどころのポイント
「デスペラード」の監督を務めたロバート・ロドリゲスはアクションシーンに定評のある監督です。
ロドリゲスのアクションシーンは非常にハードで、多くの人が殺されていきます。
デスペラードにも冒頭のシーンでは主人公を残して全員が倒されてしまいますし、ストーリーが進むに連れて銃撃戦のハードさは増していきます。
映画のクライマックスは最高の銃撃戦が展開されて、まさにロバート・ロドリゲスの監督作品といった感じです。
アクションシーン好きはもちろんのこと、映画好きは楽しめる作品になっているでしょう。
彼のアクションの特徴は短いカットを重ねる演出をしていることです。
これによりスピーディな銃撃戦となります。
監督は編集にも携わっており、拳銃の音へのこだわりも高いものです。
低予算ながら高クオリティが実現しています。
「デスペラード」はアメリカ映画ですが、物語のテイストは保安官が活躍する西部劇やメキシコ映画のテイストがあります。
それもそのはずロバート・ロドリゲスはメキシコ系アメリカ人で、西部劇は得意とするジャンルです。
寂れた酒場や砂漠が広がる情景は昔の西部劇ファンもうならせるものでした。
今作の主演を務めたのはアントニオ・バンデラスです。
彼はスペイン出身の俳優です。
スペイン映画にも出演しますが、同じスペイン語圏ということからメキシコ映画にも好んで出演しています。
彼が演じたのは半ば伝説となっているギターケースの男「マリアッチ」です。
実はこの主人公は前作と同じです。
ただ前回はカルロス・ガラルドーが演じましたが、今回はアントニオ・バンデラスが演じました。
人気のあった前作なので、主人公を引き継ぐのはプレッシャーがかかったといいますが、マリアッチを見事に演じています。
彼はこの映画の成功によってハリウッドに進出し、スペインを代表するアクションスターになりました。
映画には様々なガジェットが登場しますが、デスペラードにはなんとギター型のマシンガンが登場します。
思わず笑ってしまうかもしれませんが、映画のトーンは真剣そのもの。
ロドリゲス監督の作品はこうしたおもしろいガジェットが登場することでも有名です。
おどろきを与えてくれてる映画作品です。