【コナン】の作品情報(スタッフ・キャストなど)
コナンの映画すべての原作に青山剛昌が関わっています。
監督・絵コンテに静野孔文が抜擢されることが多いです。
主人公の江戸川コナンの声を高山みなみが、ヒロインの毛利蘭を山崎和佳奈が、工藤新一を山口勝平が担当しています。
また、毛利蘭と幼なじみの鈴木園子は松井菜桜子が、毛利蘭の父親の毛利小五郎の声は小山力也が演じています。
基本的な登場人物を担当する声優はアニメ版と同じです。
ライバルの服部平次は青年時代の声を堀川りょうが、幼少時代の声を比嘉久美子が担当しています。
あらすじ解説
最新作のから紅のラブレターのあらすじですが、ある日の早朝、京都の屋敷で百人一首の団体である皐月会メンバーの矢島俊弥が皐月杯の映像を見ながら百人一首を並べるシーンから入ります。
すると何者かが屋敷に侵入し日本刀で撲殺されてしまいます。
同日、コナン達は毛利小五郎と一緒に日売テレビを訪れます。
皐月会が開催する高校生皐月杯が行われる前のリハーサルがそこで行われ、服部平次や遠山和葉と遭遇します。
決勝戦で使われるカルタを眺めていたら突然ビルの爆破予告メールが届きます。
対応に追われている最中に突然ビルの内部で2回の爆発が起こります。
和葉の友達で高校生皐月杯に出場する枚本未来子は、ビルの中にとり残されたカルタを取り返そうと再びビルの内部に引き返します。
見かねた平次と和葉が未来子を追ってビルに入ります。
それに気づいたコナンがスケートボードで2人を助けようと画策し、工夫を凝らして間一髪のところで脱出に成功します。
しかし、その最中に未来子が手を負傷してしまいます。
そこで改方学園のよしみで和葉が友達の代わりに大会へ出場します。
その時に平次に密かに思いを寄せる大岡紅葉と出会います。
平次を取り合うべく2人でカルタの勝負をすることを約束します。
来る紅葉との決戦に向けて和葉はカルタの特訓に昼夜問わず励みます。
一方でコナン達は矢島俊弥が殺されたという情報を皐月会の会長である阿知波研介から聞きます。
コナンと平次は綾小路文麿の許可を得て矢島の殺害現場の検証を開始します。
そこで犯人とにらんでいる関根康史に積み寄りますが、否定して皐月杯のリハーサルをするべく阿知波会館へと移動します。
移動の最中、犯人は皐月会を狙っていると踏んだコナンと平次はそれぞれ阿知波と紅葉を護衛することになる。
関根が阿知波会館へと向かっている最中に乗っている車が爆破します。
阿知波と紅葉は無事だったものの爆弾の影響をもろに受けた関根が重傷を負ってしまい、意識不明の状態になります。
手詰まりになったように見えたが、皐月会に恨みを持つ人物に犯人像を絞り、捜査を進めたところ、かつて存在した名頃会という団体のリーダーである名頃鹿雄が捜査線上に上がります。
彼を中心に物語が進みます。
みどころのポイント
今回の映画の見所はコナンと蘭のラブストーリーではなく、平次と和葉と紅葉の三角関係です。
平次自身の紅葉に対する記憶も曖昧で初恋の相手が果たして誰なのかという点に注目です。
本ストーリーでは2つの場面が盛り上がりとして楽しめます。
1つ目は和葉と紅葉の対決です。
普通に考えたら航行制限チャンピオンの紅葉に勝てるはずがないのですが、カルタ素人同然の和葉がどのような特訓をして紅葉との差を縮めるのかが見所です。
本番の皐月杯で決勝の舞台に和葉は立てるのか、もし和葉が決勝に行けたとしてどのようにして紅葉に勝っていくのかが見所です。
2つ目は犯人捜しです。
コナンの映画はすんなりと犯人が分からないシナリオが多いのですが、本作も多分に漏れません。
明らかに怪しい人物が犯人と思わせておいて、あっと驚く人物が犯人になっています。
本作の犯人は動機が変わっており、自分のために殺したのではない複雑な理由があります。
それは皐月杯とかつてライバル関係にあった名頃会が大きな鍵になります。
過去にさかのぼって事実関係をひもといていかないと犯人の動機が分かりづらいため、何度見てもわくわくする作りになっています。
アクションシーンも派手です。
コナン映画におなじみの爆発が大きく分けて2つでます。
1つ目の爆発はビルの中で起こるのでコナン達がいかにしてビルから脱出するのかが見所です。
コナンはスケートボードを駆使して平次と和葉を助けるのですが、着地地点を探すのに苦労します。
普通に着地しては体が粉々になってしまう状態の中、どのようにしてより安全な着地地点を探すのかに注目です。
あっという間に火が回りビルが崩れていくので見ていてハラハラします。
2つ目は皐月杯決勝での爆発です。
決勝の2人をコナンと平次が頭を使って助けます。
もちろんスケートボードがキーになりますが、この爆発も着地が問題になります。
湖から遙かに上に位置した場所を競技場としているので、そのまま湖に落ちると高さの関係で危険です。
工夫を凝らして着地するのですが、その時にある人物に声をかける平次の台詞が女性のハートをわしづかみします。
平次の台詞に心動かされた瞬間、映画のタイトルの意味が分かるのです。