【ファンタスティックフォー】の作品情報(スタッフ・キャストなど)
「ファンタスティック・フォー/超能力ユニット」は2005年に公開されたアメリカのアクション映画です。
同名のアメリカンコミックが原作です。
監督をしたのはティム・ストーリーで、彼はこの映画の続編も監督しました。
脚本はマーク・フロストとマイケル・フランスの共同脚本です。
主な出演者はヨアン・グリフィズ、ジェシカ・アルバ、クリス・エヴァンス、マイケル・チクリスなどで、悪役をジュリアン・マクマホンが演じました。
110分の映画は1億ドルの制作費が投じられ、興行収入は3億3000万ドルの大ヒットを記録しました。
あらすじ解説
天才発明家で科学者のリードは宇宙嵐が地球に接近していることを突き止めます。
相棒のベンと一緒に研究を進めたい彼は、大学からのライバルで億万長者のヴィクターに資金提供を求めました。
ヴィクターは自分に有利な条件でなら資金を提供するといい、リードはこの条件をのみます。
研究所にはかつての恋人スーザンがいました。
宇宙嵐の観測のためのチームが組まれます。
宇宙ステーションに行くのはリード、ベン、スーザン、ヴィクター、そしてスーザンの弟ジョニーです。
実験は失敗し、彼らは宇宙嵐に吸い込まれます。
運良く帰還した5人ですが、彼らの身体には特殊能力が備わっていました。
リードは身体がゴムのように伸び縮む能力です。
スーザンは透明人間となり、透明なシールドを作る能力も備わります。
ベンは身体が岩化しました。
ジョニーにはパイロキネシスといって炎を操る能力が身につきます。
超能力を得てから、4人は橋で起きた事故を能力を使い救出します。
この活躍から4人は「ファンタスティック・フォー」と呼ばれました。
一方、億万長者のヴィクターにも超能力が備わっていました。
彼の能力は身体を金属化する能力です。
電気を操ることもできます。
ただ、実験の失敗により銀行の援助は断ち切られ、世間を恨むようになりました。
ヴィクターは能力を使うことで銀行へ復讐を開始するのです。
リードは力を得たことに責任を感じていました。
ベンは石化したことにより、婚約者と別れてしまったのです。
元の体に戻す研究をスタートします。
しかし、そこに現れたのがヴィクターです。
彼はベンを人間に戻した上で倒し、リードを監禁します。
ヴィクターの復讐はニューヨーク全土を巻き込んだものになり、都市は大きな被害を受けます。
監禁を脱出したリードはベンやスーザン、ジョニーと共にチームを結集して彼に挑みました。
しかしチタンよりも強力で、ダイヤモンドよりも硬い人間を倒すにはどうすればいいのでしょうか。
ファンタスティック・フォーは彼らの力を活かした驚きの戦術に出ます。
チームの活躍によりヴィクターは捕らえられます。
街の危機を救った彼らには市民から温かい拍手が送られました。
ただ、ヴィクターが今にも復活しそうなラストシーンが入り、映画は終了します。
みどころのポイント
アメリカンコミックの映画化が続いています。
毎年のように公開されて、それぞれの作品がクロスオーバーされる作品も増えていき、今ハリウッドで一番勢いがあるジャンルでしょう。
「ファンタスティック・フォー/超能力ユニット」は2005年公開とアメコミ映画のなかでは比較的早くに公開された映画です。
日本では馴染みの薄い作品かもしれませんが、米国ではトップを争う人気のコミックです。
ヒーローチームというジャンルを米国で初めて作った作品と言われています。
この映画につぎ込まれた予算は1億ドルといいますから、いかに期待されていたか分ります。
映画は制作費の3倍以上の興行収入をあげ、続編が制作されました。
そして2015年には再起動として新たなシリーズも制作されています。
映画が公開されれば大きな注目を集め、現在のアメコミブームにも一役買ったかもしれません。
キャストにはクリス・エヴァンスが起用されていますが、彼は後に別のアメコミ映画に主演し、大成功を収めます。
彼の他にもジェシカ・アルバやヨアン・グリフィズなどのスター俳優が起用されて、豪華共演となっているところも「ファンタスティック・フォー」の魅力です。
ファンタスティック・フォーのもう一つの魅力は主人公たちの個性豊かな超能力です。
身体がゴムのように伸び縮んだり、身体が石化して怪力を得たり、透明人間になったり、炎を操る能力を得たりします。
悪役の能力も強力で、ヴィクターにはダイヤモンドよりも硬い身体を手に入れます。
超能力を得た5人のなかでは最強の能力といえるのですが、このヴィクターを4人がいかにして倒すのかが映画の一番のみどころといえるでしょう。
ニューヨークが破壊されるような大アクションシーンが展開されて、まさに手に汗握る展開です。
また、映画には登場人物たちが思い悩むシーンもあります。
超能力を持っても良いところばかりではありません。
登場人物の一人は普通の生活を送れなくなりました。
ベンは身体が石化したことで、婚約者から振られてしまうのです。
ヴィクターが悪に染まったのも超能力を得たことによります。
そんな超能力の光と影やヒーローの孤独を描いていることも、「ファンタスティック・フォー」の魅力です。