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映画【ロードオブウォー】の評価・あらすじ

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【ロードオブウォー】の作品情報(スタッフ・キャストなど)

「ロード・オブ・ウォー」は2005年に公開されたアメリカのクライム映画です。

武器商人を題材にしており、制作の過程では実在する武器商人の証言を取り入れています。

ノンフィクションに基づいたフィクション映画です。

監督と脚本を担当したのはアンドリュー・ニコルです。

主演はニコラス・ケイジで、共演にはジャレッド・レト、イーサン・ホークなどがいます。

122分の映画はレーティングでR15に設定されており、生々しい描写もある作品です。

あらすじ解説

ユーリ・オルロフ(主人公)はアメリカに移民してきたウクライナ人です。

渡米する時はユダヤ人と装って入国しました。

4人家族の長男である彼は、リトル・オデッサに住んで、レストランを家族経営しています。

レストランの経営は芳しくありません。

父親は偽装だったユダヤ教を信奉するようになり、母親はカトリックを信仰していて、信仰対立が起きていました。

ユーリは料理の参考になればと行ったレストランでロシアマフィアの銃撃戦に遭遇します。

ショックを受けた主人公は、この事件をきっかけにして武器商人の道を選びました。

相棒の弟・ヴィクターとベルリンの兵器の見本市に行くと、シメオン・ワイズという武器商人から追い払われてしまいます。

ただし、アメリカの陸軍将校オリバー・サザンを賄賂で買収して、米軍の兵器を売却します。

この成功で自分の天職だと思った主人公は以降、世界の様々な場所で銃器を販売します。

ところが、彼らの行動を監視する人がいました。

インターポールの捜査官・ジャック・バレンタインです。

ユーリはエヴァという美女と結婚し、子どもをもうけていました。

しかし、幸せな家族生活というわけには行かず、派手好きの妻に合わせて贅沢な生活を送り、家計は破産寸前です。

時代は東西冷戦が終結したときまで流れます。

祖国のウクライナはソビエトの崩壊により独立しました。

彼はさっそくウクライナに飛び、基地司令官で叔父のデミトリ・ヴァルコフに会うと、武器庫にあった大量の兵器を売買します。

インターポールが嗅ぎつけて、もうすぐで逮捕という展開になりますが、追及をかわしました。

二日後、かつてベルリンでユーリを追い払ったワイズが叔父にある申し出をします。

叔父はそれを断ると、主人公の目の前で車が爆発し死亡します。

ユーリは活動の場をアフリカに移して、武器の売買を続けていました。

1995年にリベリアに立ち寄った際、大統領から呼び出しを受けます。

彼を気に入った大統領は優先的に取り引きするようになり、彼は莫大な資産を形成します。

ところが、捜査官のジャックが妻に夫の職業を教えると、彼女に離婚を迫られるのです。

ユーリは武器商人から足を洗うことを決意しますが、大統領が武器の取引を持ちかけます・・・

みどころのポイント

「ロード・オブ・ウォー」は武器商人という珍しい職業を題材にした映画です。

物語は主人公のユーリ・オルロフが自分の過去を語ることで始まります。

ユーリは凄腕の武器商人として活躍しました。

武器商人というと「死の商人」とも言われ、現実にある仕事ですがその実態を知っている人はほとんどいないのではないでしょうか。

日本では銃器の取り扱いがそもそも原則的に禁止ですし、有名な武器商人というのも思い浮かびません。

映画は一人の武器商人の人生に焦点を当てることで、この職業の現実を見せてくれます。

「ロード・オブ・ウォー」は実際に武器商人として活躍している人の取材に基づく作品です。

そのため圧倒的なリアルが保証されています。

武器を買い付けるところや、軍人たちの描写、取引の際のヒリヒリとした緊迫感などは緻密な取材を元に考えられています。

もちろん映画的な誇張もありますが、ベースが非常にリアルなので、普通はうかがい知ることのできない闇の仕事を興味深く鑑賞できるでしょう。

映画は東西冷戦の時代から始まって、冷戦崩壊後の世界、第三世界と呼ばれたアフリカなど世界の紛争地が出てきます。

歴史的にも重要な場所で主人公は活動するので、物語を追っていると歴史の現場に立ち会うことができます。

映画を見ると、戦争や紛争の影には武器商人たちが暗躍していることを知ります。

華やかな歴史物語とは違い、まるで裏の時代絵巻を見ているような映画です。

監督のアンドリュー・ニコルはSF映画で注目された映画監督ですが、「ロード・オブ・ウォー」以降は戦争映画を精力的に制作しています。

彼の作品は非常にテーマ性の高いものが多く、それはこの映画にも当てはまるでしょう。

映画が制作されたのはイラク戦争の最中だったといい、アメリカが戦争に突き進んでいるなか、武器商人を主人公にして戦争の醜さや悲惨さを描いた作品です。

ちなみに「ロード・オブ・ウォー」とは直訳すると「戦争の支配者」になりますが、ここにも深い意味が込められています。

戦争は政治家や軍人だけが関与するわけではありません。

実はユーリのような商人たちが戦争を支配しているのです。

そしてこの職業を選んだ人間がどうなるのかも描いて映画は終わります。

非常に考えさせてくれる物語です。

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