ストリーミングとダウンロードの違いって?
様々な映画や動画を、高速ネット回線を通じて手軽に視聴できるサービスが人気を集めています。中でも、VODとよばれるサービスは、月額料金を支払うだけで豊富なコンテンツを見放題で楽しめるサービスとして人気で、映画や動画、ドラマやアニメなど様々なコンテンツが充実している点も特徴。
これらの動画や映画は、基本的に光回線など高速ネット通信を活用することで視聴できるのですが、ここには問題が1つ潜んでいます。
それが、映画や動画コンテンツのデータ容量の多さ。一般的な2時間程度の映画の場合、フルHDで2GB程度、SD画質での1GB弱の容量が必要で、これらの大容量データを全てネット回線を通じて獲得する必要があり、特に昨今の動画配信で主流のストリーミング方式の場合、データを受信しながら同時に視聴するという特性上、必然的に高速データ通信による安定転送が可能な特定の回線に限られてしまいます。
一方、こうした回線の弱さを補う形で導入されているサービスが、事前ダウンロードという方法。これは、大容量の映画や動画のデータを視聴前にあらかじめダウンロードしておく方法のことで、時間があるときに必要なデータをあらかじめダウンロードしておくので、実際に視聴する際にはネット回線が必要ありません。
このため、ダウンロード方式には、
- ネットが使えないオフラインでも動画視聴が可能
- 視聴デバイスに掛かる負荷が少なくて済むので、高性能マシン以外でも視聴できる
といったメリットがあります。
このダウンロード方式を実際に使用する場面の一例としては、光回線を設置している自宅などであらかじめダウンロードしてスマホやタブレット端末、ノートPCなどに保存しておき、外出先で保存した動画や映画を視聴するというスタイルが挙げられます。
そして、このストリーミングとダウンロードのそれぞれの特徴や魅力を把握した上で、ダウンロード方式にも対応したVODを選ぶことで、様々なシチュエーションにも柔軟に対応することができるというわけです。
では、どのVODが、ストリーミング方式と共にダウンロード方式にも対応しているのでしょうか?実際にチェックしてみましょう。
見たいコンテンツをダウンロードして楽しめるVOD
Amazonプライム・ビデオ
ネット通販大手のAmazonが手がけるVOD「Amazonプライム・ビデオ」では、サービスの導入初期から、ストリーミング方式による視聴と共にダウンロード方式による視聴にも対応。SD画質の動画のほか、HD画質の動画もダウンロードして見放題で楽しめるのでおすすめです。現在までに提供されているコンテンツの内、大半に当たる5万コンテンツ以上がダウンロードによる視聴で楽しめる点も魅力となっています。
dTV
月額500円の低料金で利用できる人気のVOD。dTV専用アプリを活用することで事前ダウンロードが可能となっており、画質もHDなどから選択可能。ただし、一部コンテンツに限り画質が固定されているものもあるのでご注意を。見放題コンテンツのダウンロード視聴可能数が多い点が際立っているVODの1つです。
U-NEXT
月額1,990円という高価格ながらも豊富なコンテンツ数と同時視聴による見放題が楽しめるサービスとして人気のU-NEXT。事前ダウンロードには専用アプリを使った操作が不可欠となっており、スマホかタブレットをあらかじめ準備した上でアプリを通じたデータの受信が不可欠です。
TSUTAYA TV
TSUTAYAディスカスという名前で以前までサービスを提供していたTSUTAYA TVでもまた、ダウンロードによる視聴が可能です。スマートフォン向けに提供されている専用アプリを使うことでデータの事前受信と保存が可能となっており、新幹線など高速鉄道や電波が利用できない飛行機の中でも様々な動画を見放題で楽しめます。
ただし、ダウンロードについては提供アプリの関係でAndroidに限られているため、iPhone利用の方は事前に確認を。