ストリーミングVSダウンロード、それぞれのメリット
ストリーミングのメリット
現在、多くのVODサービスで主流の視聴方法として採用されているのが、ストリーミングと呼ばれる方法です。これは、映像をデジタル信号に変換した物をリアルタイムでVODサーバーと視聴者との間で転送しながら映像が視聴できる方法のことで、いつでも見たい時にすぐに映像を視聴できる点が最大のメリットです。
また、視聴している映画や動画に飽きてしまったり他の映画や動画を見たくなった場合、直ちにデータ転送を終了して新しい映画のデータ転送に切り替えることができるので、様々な映画や動画がいつでも好きなタイミングで見放題のVODサービスに最も適しています。
また、映像信号をリアルタイムで視聴者側に転送しているので、あらかじめ映像データを蓄積する必要がなく、特にフルHD画質や4K画質の動画はファイルサイズ自体が膨大な量となるケースが多いことから、このデータの保存領域を事前に用意しなくても良いといった点もメリットに挙げられます。
ダウンロードのメリット
VODサービスの中でも、特に新作など固定料金とは別に追加料金が必要なコンテンツに多く採用されているのが、ダウンロード方式の動画見放題サービスです。
これは、視聴したい映画や動画のファイルを全て事前にダウンロードしてから、ブラウザやパソコンやスマホにセットアップされているプレイヤーなどを使って視聴する方法です。ストリーミングと比べ、事前に必要なデータを全て入手することで初めて映像が視聴できるようになるので、ネットワーク回線がない環境でも事前にデータだけダウンロードしておけば、いつでも好きなタイミングで視聴できる点がメリットです。
また、ストリーミング方式で提供される動画と比べ、解像度や画質の面でより高品質となっているため、美しい映像で動画を楽しみたいという場合に最適な方法に当たります。
更に、転送されてくるデータを逐一変換しつつ映像として表現するストリーミング方式と比べ、事前に全ての映像データを取り込んでから表示するため、映像へと変換する負担が小さく済むことから、視聴する機器に掛かる負荷を減らすことができたり、スマホやタブレットなどで視聴している場合にはバッテリーの消耗をより低く抑えるといった恩恵も受けられるという点も大きな利点の1つです。
ストリーミングとダウンロード、動画見放題におすすめの視聴方法はどっち?
動画が見放題のVODサービスにおいて、ストリーミング方式とダウンロード方式、この2つの内どちらの方がよりおすすめの方式か?その答えは、実際に利用する環境によって大きく変化するというのが実状です。
例えば、既に自宅や職場などに光ファイバーなど高速インターネット通信の利用環境が構築されているのであれば、事前に大容量のデータを受信しないと視聴できないダウンロード方式よりも、データを転送しながら映像をリアルタイムで視聴できるストリーミング方式の方が、機器に対する物理的な負担が減らせる上、いつでも好きなタイミングで映像が視聴できるという意味でも最適な選択肢といえるでしょう。
一方、外出先でスマホやタブレット、ノートPCなどを使って映画や動画を見たいというケースを見てみると、ストリーミング方式ではそれぞれの機器にネットワーク環境を付与する必要がある点、ネット契約の内容によってはストリーミングによって発生する通信量でデータ上限に達してしまい低速通信に切り替わってしまう恐れも十分に考えられることから、自宅などで事前に映像データを保存しておくダウンロード方式がおすすめです。
このように、実際に映画や動画を視聴する環境によってどちらの方式がよりおすすめとなるかに大きく違いが現れるので、ご自身がVODの動画見放題をどのような目的で利用するのかを事前に把握した上で、最適な方式とそれを採用している動画サービスを選択すると良いでしょう。