都度課金と定額制、映画見放題のVODの料金システムを徹底比較
定額制のメリット・デメリット
現在提供されている様々なVODサービスの多くで採用されている料金システムが、定額制です。
定額制とは文字通り、一定料金を月額単位で支払う事でサービスを利用する事ができる料金制度のことで、映画や動画の見放題を売りにしているVODの多くが、月額500円〜1500円までの範囲で、サービスの質に応じた様々な料金設定を行っています。
この定額制には様々なメリットやデメリットが内在していますが、その中でもメリットとして該当するのが、
- 月額固定で解りやすい明朗な料金内容
- 一度に複数本を見ても追加料金無しの安心感
の2つです。主に料金固定に対する安心感や安全性の高さが最大のメリットといっても過言ではなく、とにかく映画や動画を好きなだけ沢山見放題で安く抑えたいという方におすすめのシステムと言えるでしょう。
一方、定額制には幾つかのデメリットも存在しています。中でも多くの利用者に余すところなく影響するデメリットとして、最新の作品が定額料金だけで視聴できないという点です。定額制を採用しているVODの多くで、同時に最新の作品や特に人気の高い作品に限り、追加料金が発生するというシステムを採用。
このため、定額制だからといって全てのサービスが利用できると言うわけではなく、内容によっては別途費用を支払う必要があります。また、全く映画や動画を視聴しなかった月でも、定められた月額料金を必ず納める必要があるので、利用する頻度が低い方ほど、定額で見放題というサービスの恩恵が受けづらいという点も、このシステムならではの欠点といえるでしょう。
都度課金のメリット・デメリット
VODというサービスが登場したばかりの時期の一般的な料金システムとして用いられてきたのが、都度課金です。PPV(ペイ・パー・ビュー)という名称でもおなじみのこの料金システムは、全てのコンテンツ毎に料金が設定されており、見たい動画や映画に合わせてその都度料金を支払うのが基本的なスタイルです。
このシステムのメリットとしては、
- 利用した分だけの料金の支払いで済む
- 利用しない月の負担額は0円でOK
という点。VODならではの手軽さを利用したいけれど、かといって日頃から頻繁に映画や動画を見るわけではないというライトユーザーの方にとっては大きなメリットとなるでしょう。
一方、都度課金のデメリットとして、
- コンテンツ毎に料金を支払う必要があるので、頻繁に利用する人ほど高コストになりやすい
- 視聴前に必ず決済手続きを行う必要がある
などが該当します。1作品当たり300円〜700円程度の費用が請求されるので、1月当たりのコンテンツ視聴数によっては、日頃からあまり利用しないという方も定額制を利用したほうが良いかもしれません。
都度課金と定額制、どっちを選ぶべき?
定額制と都度課金、現在のVODで採用されている2つの料金システムに備わるメリットとデメリットをそれぞれご紹介しました。
実際に、どちらの料金システムを選んだ方がよりお得に楽しめるか?については、個々人毎の利用環境やニーズに応じて違いがあるので一概には言えません。ただし1つの明確な目安として、1ヶ月当たりにどの程度の量の映画や動画を視聴するのか?によって、選択肢を決めるボーダーラインがある程度見えてくるでしょう。
また、旧作よりも最新の作品ばかり視聴するという方にとっては、新作に限っては定額制も都度課金もどちらも作品毎に設定された費用を支払う必要がある事から、月額料金を支払う必要がない都度課金の方が割安で済むケースがあります。
このように、視聴するコンテンツの種類や量によってもそれぞれの料金システムから発生する長所と短所に大きな違いが現れるので、ご自身のニーズに合わせたベストな料金システムの選び方を求められます。