VODの課金方法の違い
VODには、PPV制と定額制の2種類があります。どちらにもメリットとデメリットがあるので、その違いを説明しましょう。
まず、PPVとはペイ・パー・ビューの略称で、使用したときだけ課金されるタイプです。見れば見るほど課金されるので、大量に見たい場合は、かなりの高額になってしまうこともあります。しかし、あまりたくさん見ない人の場合は、見た分だけの料金を支払えば済むので、余計なお金をかける心配がありません。
そのため、「それほど多くは見ないが、ときどき見たいものを見る」という人には、お得なサービスと言えるでしょう。また、PPV制の場合、新作の品揃えが豊富なので、人気作や話題作を見やすいこともメリットです。中には、レンタルよりも動画配信の方が早い作品もあるので、最新の映画などを見るなら、PPV制の方が向いています。
一方、定額制の場合は、毎月一定の金額を支払うことで、動画が見放題になるタイプです。これは、あまり見なかった月でも、決まった金額を支払わなければならないため、見る本数が少ない人にとっては、マイナスになってしまうでしょう。
しかし、「とにかくたくさん動画を見たい」という人にとっては、とてもお得なサービスです。金額の上限があるので、決まった料金を払っていれば、いくら見ても、それ以上出費が増えることはありません。また、PPV制に比べると旧作が見やすくなっているので、すでに完結したドラマやアニメなど、長いシリーズものをまとめて見るには最適です。
さらに、定額制は解約が自由なため、時間がたっぷりとれそうな月を選んで利用するなど、自分の予定に合わせた使い方が可能です。年末や連休などを狙えば、効率よく動画の見放題が楽しめるでしょう。
VODのメリットとは
VODを利用すると、多くのメリットがあります。そのひとつが、「いつでもどこでも利用できる」という点です。VODは、インターネットにつながってさえいれば、時間や場所を選ぶようなことはありません。レンタルDVDを店舗で借りる場合、24時間営業でないところは時間を気にしなければなりませんが、VODならば、深夜でもすぐ見ることができます。
もちろん、借りたり返したりするために、いちいち店舗へ足を運ぶ必要もありません。また、スマートフォンやタブレットがあれば、外出先など、どんな場所でも自由に利用できるのです。
そして、VODには、レンタルで必ず起こる「貸し出し中」はありません。そのため、見るまでの待ち時間が発生せず、シリーズもので続きが気になるなら、ずっと継続して見ることができます。これは、定額制の見放題ならば、よりスムーズになるでしょう。
さらに、VODの動画は、テレビで楽しむこともできます。大手の動画配信サービスは、テレビに専用のアプリがインストールされていることが多いので、簡単な操作で大画面に映すことができるのです。アプリがなくても、セットトップボックスを接続すれば可能になります。
また、画面が大きくなると画質も気になるところですが、ほとんどの動画はHD画質です。そのため、ブルーレイほどではなくとも、DVDよりは高画質な映像になっています。映画などは、大きな画面の方がより楽しめる作品も多いので、そんなときは、ぜひテレビに映してみましょう。
このように、メリットが多いVODですが、品揃えに関しては、少し注意が必要です。品揃えは、どの動画配信サービスを選ぶかで違ってきます。一方のサービスにある映画が、もう一方ではない場合も多いのです。また、先述のような課金方式の違いもあります。定額制の見放題を選んだ場合は、最新の映画を見るのは難しくなるでしょう。
そのため、どんな動画があるのか、事前にしっかり確認しておくことが大切です。そこを確かめておかないと、「せっかく見放題を契約したのに見たいものがない」という事態にもなりかねません。自分に合ったところを見極めれば、見たい動画を思う存分楽しめるでしょう。