定額制見放題サービスとは
お金を気にせず楽しめる
VODの定額制見放題サービスは、一定の金額を支払うことで、映画やドラマが見放題になります。定額なので、決まった金額以上を請求されることはありません。つまり、「見放題」という言葉通り、お金を気にせず、いくらでも動画を楽しむことができるわけです。
VODの課金方式には、他にPPV制もあります。こちらは、見た分だけ料金が加算されていくタイプであり、少しだけ見たい場合には、かなり出費を抑えることができるでしょう。
しかし、多くの動画をPPV制で見ようとした場合、どんどん料金が加算されてしまい、「気づいたらとんでもない金額になっていた」という事態にもなりかねません。そのため、常に金額を気にしながら利用することになり、純粋に映画やドラマを楽しめなくなってしまう可能性があります。
しかし、見放題ならば、その心配はありません。決められた金額さえしっかり払っていれば、何十本も映画を見たり、連続ドラマを一気に見たりするのも自由です。余計なことに気を使わず、動画だけに集中できるのが、見放題の魅力と言えるでしょう。
無料のお試し期間もある
定額見放題サービスには、無料で動画を楽しむことができる、便利なお試し期間があります。その間は、いくら動画を見ても、まったくお金がかかりません。そのため、定額見放題がどんなものかわからず、利用をためらっている人は、まずこの期間を利用してみましょう。
そうすると、見放題の便利さや魅力を確かめることができます。文字による説明でピンと来なかった人も、実際に体験してみれば、わかりやすくなるでしょう。
ちなみに、お試し期間は、利用したからといって、必ず契約しなければならないわけではありません。契約するかどうかは自由なので、もし合わないと思ったら、そのままやめてしまっても構わないのです。そのため、迷っている人は気軽に試してみましょう。
レンタルとの違い
手間が省ける
映画やドラマを見る場合、VOD以外にも、DVDやブルーレイをレンタルする方法があります。従来はそちらの方が一般的な方法でしたが、VODは、レンタルとはまた違った魅力をもっています。そのひとつが、「借りる」「返す」といった作業を省略できることです。基本的に、インターネットに接続していれば見ることができるので、レンタルのように外出する必要がなくなります。
レンタルの場合、借りたり返したりするために、店舗まで行かなくてはなりませんが、これは、かなり面倒に感じることもあるものです。例えば、忙しくて行く時間がとれなかったりすると、早く見たい映画があるときや、返却期限が迫っているときなどは、どうしても不便に感じてしまいます。また、天候が悪いときや、体調が優れないときなど、店舗まで出向くのが億劫な場合もあるでしょう。
しかし、VODの見放題サービスは、自宅にいながら、たくさんの映画やドラマが楽しめます。自宅と店舗を何度も行き来する必要はなく、簡単な作業で動画を視聴できるのです。
貸し出し中はない
VODの見放題サービスでは、レンタルと違って、「貸し出し中」はありません。そのため、「店舗まで出かけたのに見たいものがない」といったストレスがなくなります。
レンタルの貸し出し中は、何巻もあるような連続もののドラマやアニメを見る際は、かなりネックになる部分です。少しずつ借りて見る場合、途中の巻が貸し出し中になっていると、返却されるまで見ることができません。また、ひとつのシリーズをまとめて借りて一気に見たい場合は、たった1巻抜けているだけで、それができなくなります。
しかし、VODの見放題では、そのような心配はありません。ラインナップにある作品であれば、いつでも確実に見ることができます。また、見放題なので、時間さえ確保できれば、長いドラマを一気に見ることも可能です。
見放題が向いている人は?
動画をたくさん見たい人
VODの見放題は、お金を気にせず大量の動画を見ることができるので、「とにかくたくさん見たい」という人におすすめです。映画やドラマをどんなに見ても、定額制なので、一定の金額以上は加算されることがありません。そのため、「いろいろな映画を大量に見る」「ドラマやアニメを一気にまとめて見る」という場合には、最適なサービスなのです。
一方、見る本数が少なく、見たいものがあるときだけ利用する人には、あまり向いていません。なぜなら、定額制というのは、常に一定の金額を支払わなければならないからです。これは、それほど利用しなかった月であっても、決まった金額は必ず払うということです。
そのため、場合によっては、実際に見た動画以上の出費になることもあります。あまり多く見ない人は、PPV制を選んだ方がよいでしょう。逆に、たくさん見る人がPPV制を使うと、金額がどんどん増えていきます。高額になるまで気づかないことも多いので、たくさん見る人は、ぜひ定額制の見放題を利用してください。
長い休みを有効に使いたい人
VODの見放題サービスは、たくさんの動画を見るにはとても便利です。しかし、大量に見るつもりでも、その予定が崩れることもあるでしょう。例えば、仕事が忙しくなり、しばらくは時間が確保できそうにない場合などは、お金を払っていても、動画を見ることができなくなります。そんなときは、きっぱりと解約してしまいましょう。そして、時間が確実にとれそうなときに、また契約すればよいのです。
このように、VODの見放題サービスは、解約が自由にできます。そのため、時間がないときは解約し、落ち着いたら契約するという、自分の予定に合わせた使い方ができるのです。
長いドラマやアニメを見るときは、長期の休みや年末など、時間を確保しやすい時期が適していますが、見放題サービスを利用すると、そうした時期に合わせて契約できます。したがって、休みの時間を有効に使って動画を楽しみたい人にも、おすすめのサービスと言えます。
注意点
新作は少ない
いろいろとメリットが多いVODの見放題サービスですが、利用する際は、少し注意したい点もあります。それが、新作の少なさです。見放題サービスは、旧作のラインナップはとても豊富ですが、新作に関してはほとんどカバーしていないことが多いです。そのため、すでに完結して全話出揃っているドラマやアニメは、見放題で十分に楽しむことができますが、新作の映画などを中心に見たい場合は、あまり向いていません。
新作をたくさん見たい場合は、VODでもPPV制の方がよいでしょう。PPV制の場合、旧作があまりない代わりに、新作のラインナップが充実しています。
ジャンルに偏りがある
見放題は旧作が豊富で、まとめて一気に見るには最適のサービスですが、すべての作品が見放題なわけではありません。VODは、それぞれの動画配信サービスに、得意なジャンルがあります。例えば、海外ドラマが豊富なのは「Hulu」であり、国内のドラマを多く見たいなら「dTV」がおすすめです。
このように、見放題と言っても、ひとつの動画配信サービスで、すべてのジャンルを網羅しているわけではないのです。そのため、自分が見たいジャンルを明確にし、それに適しているところを選ぶ必要があります。
安易に決めたりせず、自分の希望と扱っている作品の傾向が合っているか、よく確認してください。自分にぴったりのところが見つかれば、さまざまな映画やドラマを存分に楽しむことができるでしょう。