そもそもVODって?
VODとはVideo On Demandのことを表しています。意訳するならば、動画配信サービスということですね。現在VODには2種類あります。
- 動画をその都度購入するサービス(Playstation Video、Gyaoストアなど)
- 毎月一定額を払い、見放題のサービス(Netflix、Amazonプライムビデオなど)
- これらのサービスを同じ業者内で混合して行なっているところもあります。(Amazon、U-NEXT等)
都度購入VODのメリット・デメリット
都度購入するVODでは、あなたが見たかった映画やドラマをその場でその都度購入できるため、無駄なく購入することができます。さらに、買い切りタイプもあり、一度購入すればDVDなどのようにいつでも見ることができるものもあります。
しかし、一本の料金が高額なものもあるため、数本購入だけで見放題サービスの月額分を超えてしまう場合もあるので、よく料金を計算をする必要があります。
見放題VODのメリット・デメリット
見放題タイプのVODでは、毎月一定額を払うことによりいくらでも作品を見ることができるので、料金を気にすることなく、様々な作品を楽しむことができます。
しかし、一本しか見てない月や、全く見なかった場合も一定額支払わなければならないので、全く見ることができそうにない月にはそのたびに契約の一時停止や解約などをしなければなりません。
主流は見放題サービス!見放題VOD市場は年々拡大し、激戦区に!
現在の主流VODは見放題サービスになっています。なぜ見放題VODが主流になれたのかといえば、やはりたくさんの作品を、月々1,000円前後で見るこができるというコストパフォーマンスの良さが大きな要因にあげられます。
ある調査によると、2016年の見放題VODの市場規模は1,636億円にもなっており、2015年から16%も拡大したそうです。拡大の要因には、スマートフォンやタブレットの所有者が増え、モバイルデータ通信も年々高速になっていることなどが考えられます。
主要な見放題VODサービスを比較!
現在主要なVODサービスは4つほどありますが、全てのサービスで違いがあります。それぞれにオリジナル作品があり、得意なジャンルがあり、超高画質な4Kへ対応しているかなどもあるので、それらを含めた特徴や、月額料金を比較していきます。
本場アメリカから参入した風雲児!「Netflix」
2015年に日本に参入し、破竹の勢いで勢力を拡大しているのがNetflixです。Netflixは質の高いオリジナル映画やドラマを多数配信しており、その他にも一般公開された映画やドラマ、ドキュメンタリーなど、数多くの作品を配信しています。
さらに、日本向けオリジナル作品にも力を入れていて、又吉直樹さんの芥川賞で有名な「火花」や、3Dアニメーション「BLAME!」など、コンテンツ制作力の高さが伺えます。画質面にも力を入れており、4Kや、よりリッチな映像表現を可能にするHDRにも対応していて、画質の良い動画を楽しむことができます。
料金面ではプランが3つあり、それぞれで同時視聴可能数や対応画質が違いますが、作品に違いはありません。
- 月額料金:650円、950円、1450円
会員特典のはずがどんどん豪華に!「Amazon プライムビデオ」
Amazonといえばやはりネット通販のイメージが強いですね。元々ネット通販を快適にするためのサービスだったプライム会員ですが、現在ではかなり特典に力を入れており、定額制音楽配信や見放題VODなども会員特典に含まれるようになりました。それがプライムビデオです。
プライムビデオは、あくまでも会員特典のため、絶対的な作品数は多いわけではないですが、TBSオンデマンドとの提携や、クレヨンしんちゃんやドラえもん映画も配信しており、名作映画やドラマ、ドキュメンタリーを見ることができます。
さらに、松本人志さんがプロデュースするお笑い番組、「ドキュメンタル」は特に話題となっていて、質の高いオリジナル作品の制作も行っています。
画質面は、4Kに対応しており、高画質な動画を楽しむことができます。料金面では、Amazonをよく利用する方は翌日配達などを無料で利用することができ、学生優待も行っているため、人によってはかなりお得に感じる値段設定になっています。
- 月額料金:400円 年額料金:3900円
日テレによる日本向け作品が豊富な「Hulu」
Huluはアメリカ発祥のサービスですが、2014年に日本事業が日本テレビへと売却されました。それにより作品群なども大幅に変わりましたが、現在でも膨大な作品を配信しています。
日本テレビ系列となったことにより、日本向けコンテンツがかなり豊富になりました。日テレ制作のドラマや、映画、アニメなどを配信しています。もちろん、海外映画やドラマ、オリジナル作品も豊富で、エグザイルや欅坂46の出演する作品などを配信しています。
画質面は、Huluは4Kに対応していません。しかし一般的な高画質配信であるフルHDに対応しているため、十分な画質で動画を楽しむことができます。Huluでは料金プランは一本ですので、あれこれ迷うことがなく、シンプルに契約することができます。
- 月額料金:933円
最安!お手軽!「dTV」
dTVはドコモが運営する見放題VODサービスです。ドコモ運営だからといってドコモ契約者のみが利用できるわけではなく、ドコモを利用していない方々も契約可能です。
Huluと同じく、日本の会社が運営しているため、日本向けドラマや、映画、アニメなどが豊富にあります。オリジナル作品は、テレビ番組のオリジナル版バラエティや、映画のスピンオフなど、コラボした作品が多く配信されています。
画質面は、数は少ないですが、4K対応作品も配信しています。その他の作品はHD画質までとなりますが、スマートフォンなどでは十分に高画質な動画を楽しむことができます。
dTV最大の特徴といってもいいのが値段の安さです。他のVODとは違い、ほぼワンコインで契約することができるため、魅力的な料金設定となっています。
- 月額料金:540円
他にも様々!見放題VODは戦国時代?
ここで取り上げた4つのみではなく、見放題VODは「U-NEXT」や「ゲオチャンネル」など少なくとも10以上のサービスがあります。今後、シェアを獲得できなかったサービスはおそらく終了していくことになりますので、まさにVOD戦国時代と呼んでも過言ではないでしょう。
自分に合ったサービスが一番!よく作品をリサーチしよう
主要な見放題VODを比較しましたが、やはりそれぞれに力の入れ方やサービス方針が違うため、見放題VODを利用する際は、自分好みの作品や、料金面の兼ね合いなど、様々な面を考慮することが重要です。もちろん、VODは見放題だけではないので、それほど作品を見ない方は、都度購入のVODを利用した方が無駄なくVODを利用することができます。
ほとんどの見放題VODには、無料期間が設定されているため、それを利用して作品を確かめてから契約するのが一番かと思います。それぞれのオリジナル作品は魅力的ですので、オリジナル作品集を楽しみたい方は、1つのサービスだけでなく、複数のサービスを利用するのも手段です。